毎日のように素敵な公演があふれるクラシックコンサート。非日常的な空間で特別な体験ができるのは大きな魅力ですね。
でもクラシックの演奏会に行ってマナーが悪いお客さんに遭遇したことはありませんか?
今回は当サイト「Classimo(クラッシモ)」編集員が実際に体験した、クラシックコンサートでの悪いマナーを一挙に紹介します!
自分もこれやっちゃってるかも…と思い当たるものがあれば、次回の演奏会では少し気にしてみてください。
Contents
クラシックコンサートではマナーが超大事
悪いマナー① 写真を撮る
開演前に必ずアナウンスされますが、ホール内における写真撮影は禁止です。
よく見かけるのが学生オケやアマオケに来ている年配の方。さすがに演奏中はないですが、カーテンコール中にスマホで写真を撮る人は目立ちます。
ちなみに開演前であってもホール内は基本的に撮影禁止です。東京のサントリーホールなんて、カメラを構えていると係員さんに速攻で注意されます。
悪いマナー② 大きく咳をする・くしゃみをする
咳やくしゃみの音も演奏の邪魔になりかねません。
悲しい思い出を紹介します。私がベルリンフィル来日公演の第九を聴きに行ったとき(S席4万円くらい)、すぐ後ろの男性が第3楽章で鼻をすすり始めてしまったのです。
神々しいバイオリンの旋律が…。本人はただ鼻をすすっているだけかもしれませんが、破壊力抜群です。
なのでクラシックコンサートに行くときはハンカチを持っていきましょう。すぐ出せるようにして、咳が出そうなときは宇宙空間ばりの密閉状態にしてください。
悪いマナー③ ビニール袋のがさがさ音
これは非常に多いです。コンビニ袋から飴ちゃんを出したいのかわかりませんが、演奏中にやられると大惨事。
それほどクラシックコンサートではささいな音に気を遣う必要があるのです。
あなたは知っていますか?
海外オケなどのパンフレットはめくる音が目立たないよう特殊な紙を使っているんですよ。コンビニ袋には一切触らないようにしましょう。
悪いマナー④ 演奏中のおしゃべり
クラシックコンサートで1番やってはいけないのは、「演奏中に大きな音を立てること」です。
ひっそり話すくらい…と思っていてもダメですね。クラシック用ホールでは小さな音でも隅々まで響きます。
周りの人からしたら地獄ですので、絶対にやめましょう。
悪いマナー⑤ 傘を落とす
落とさないでください。張りつめた緊張感が一瞬で台無しになります。
というよりホールに入る前に、傘立てに預けてきましょう。
悪いマナー⑥ 携帯電話がマナーモード
電源は切りましょう。マナーモードにしていて、電話がかかってきたときのバイブ音が鳴りやまないことが多々あります。
その時間ホール内では別の緊張感が生まれるので、気を付けてください。
悪いマナー⑦ おなかの音が鳴る
私自身やってしまった経験がありますが、おなかペコペコの状態で行くと音が鳴ってしまいます。
おなかの音って想像以上に周りに聞こえるんですよ。ホールだったら半径5メートルくらいの人を巻き込みます。
特に夜公演の場合は、サンドイッチなど軽食をつまんでおきましょう。
悪いマナー⑧ 演奏中に身を乗り出して聴く
クラシックコンサートに出かけて3割ほどの確立で遭遇するのが、身を乗り出して聴いている人です。
特にバルコニー席ではポールなどが邪魔になるため身を乗り出したくなるでしょう。ですが身を乗り出すと、後ろの人が全然見えなくなってしまいます。
私は一度海外オペラの来日公演で修羅場に出くわしたことがあります。休憩中に口論となっている人たちがいて、目も当てられない状況でした…
悪いマナー⑨ 演奏中にリズムをとる
テンポの速い曲だと、指揮者にあわせてリズムを取っている人がいます。ですが体を動かしてリズムを取っていると、隣や後ろの人は演奏どころの騒ぎではありません。
周りの人は気になって仕方がないのです。どうしてもリズムを取りたければ、靴の中で指だけ動かしましょう。
悪いマナー⑩ 曲が終わった瞬間に拍手をする
もしかしたら1番悪いマナーかもしれません。
特に静かな曲が終わったときに注意が必要です。マラ9の最後なんかにフライングしたら多分粛清されます。死に絶えますね。
オーケストラの場合は指揮者が手を下すまでが音楽。たとえ曲が終わっていても、先走って拍手せず周りの空気に合わせましょう。
クラシックコンサートの悪いマナーまとめ
いかがでしたか?
正直もっとたくさん挙がりますが、キリがないのでやめておきます。
気をつけるべきは「周りの迷惑にならないこと」です。
そのために、①音には細心の注意を払う②体をしきりに動かさない、という2点を覚えておきましょう。
なんだか窮屈な印象を与えてしまったかもしれませんが、クラシックコンサートというのは素晴らしい非日常体験です。
マナーを守って心から音楽を楽しみましょう!